藤浪晋太郎投手 アーチェリーポーズによって制球難を克服!?

こんばんは。加藤幹典です。
今回は、こういった記事がかなり注目を浴びているので、それについてちょっとコメントしたいと思います。

阪神 藤浪投手ですが、近年の成績はこちらになります。

(NPB公式サイトhttp://npb.jp/bis/players/41045137.htmlより引用)

データだけ見ると、四死球に関しては初年度の2013年が3イニングの約1個と一番良く、そこから徐々に悪くなっています。特に去年は1イニングに1つ四死球がある状態で、あまりコントロールが良くないという印象を受けます。

また、藤浪投手は※イップスを持っているのではないかという憶測も出ています。

※イップス (yips)とは ・・・
精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。 本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。(https://ja.wikipedia.org/wiki/イップス より引用)

当の本人は否定しているとのことですので、実際はどうかわかりません。
私自身、「あれがイップスだったのかな」と感じる部分はありました。おそらく藤浪投手は同じ感覚に陥っていたのではないかなと思います。

私の時の症状はこうでした。

腕が振れない

原因は自分ではわかっているのですが、一時ボールを持っている感覚がなくなった時期があります。表現すると、腕が縮こまって振れない感覚なのですが、自分自身、腕がどうやって出ているのか、わからない時がありました。1回だけ、神宮での試合前の投球練習に、バックネット裏に投げたことがあります。この時は本当に自分でもよくわからない感覚でした。
投手だけではなく、野手でも同じ感覚になったことがある人が意外と多いと思います。それだけ珍しい症状ではないということをお伝えしておきます。

そして本題です。アーチェリーポーズで制球安定!という記事が出ていました。

では、今年は藤浪投手、本当に活躍できるのかを技術的な視点から見たいと思います。
まず、3枚の写真を載せます。ご覧ください。

トップの重要性

1枚目は2014年、藤浪投手が絶好調時の写真です。
2枚目は昨年度、そして3枚目は今年度の写真です。
これを見ても一目瞭然ですね。注目していただきたいポイントに赤い印をつけました。今回、藤浪投手が意識しているアーチェリーポーズによって、しっかりとトップが作れるようになりました。トップが作れるようになることで、制球力は安定します昨年度と比較していただけると、早くテイクバックを取るようにしていますね。とてもいい傾向です
ちなみにですが、全ての写真はランナーなし、ストレートに限定しています。

下半身の粘り

これでみなさん、今年の藤浪投手が大丈夫だと思う人が多いかもしれませんが、個人的な感想としては、次の3枚の写真をご覧ください。
こちらは、同投球のリリース前の写真を並べました。
ここで見て欲しいのは、軸足の位置です。2014年度はリリース前の足はプレートからギリギリ離れるか、離れないかという限界まで粘れて投げれています。
しかし昨年度、今年度を見ていただけると、軸足はプレートから離れて浮いているのがわかります。個人的にはここだけが気がかりです。

トップがしっかりと作れるようになって安定しているとはいえ、軸足がリリース前に離れている状態では、最後の粘りが作れていないということになります。本来ならば、2014年時のように、最後まで粘って下半身の力が上半身に伝わってリリースとなるのですが、軸足が浮くということは粘りが足りないため、ピッチャーのわかりづらい表現ですと「間が足りない」ということになります。上下のタイミングが噛み合っている時はいいのですが、正直、粘りが足りないと、トップが遅れたりする原因にもなるので、個人的にはまだ完全復活とはいえないのかなと思います下半身に粘りが戻ってくれば、2014年くらいの結果はすぐに出せるのではないでしょうか。
今はアーチェリーポーズでトップをしっかりと意識し、上下のタイミングが噛み合っているので、ある程度の結果は出ると思います。このタイミングがずれた日は怖いですが・・・。

12球団トップクラスのストレートがあり、変化球があり、普通にカウントを作ることができれば、試合を支配できる力を持っている選手です。ここで結果を出せずに終わる選手ではありませんので、大活躍に期待しています。