動的ストレッチで準備体操をしましょう




野球はもちろん、あらゆるスポーツを行う前に準備体操として動的ストレッチを行うことがは効果的です。皆様、準備体操というてアキレス腱を伸ばすようなものをイメージするかと思います。適切な動的ストレッチを行うことでパフォーマンスを高めて、競技で素晴らしい結果を残すことができるでしょう。

(1)準備体操は本当に効果があるのか?
(2)筋肉を温めないで競技を行うと怪我の原因になる
(3)準備体操のしすぎは逆効果。適量を心がけましょう
(4)適量の準備体操とは?動的ストレッチの導入を推奨
(5)動的ストレッチは身体と競技の準備に最適
(6)簡単に動的ストレッチをできる方法をご存知でしょうか?

(1)準備体操は本当に効果があるのか?



近年、運動前の準備体操は意味がないという説もでてきましたが本当にそうでしょうか?要素に分けながら検証していきます。

(2)筋肉を温めないで競技を行うと怪我の原因になる



準備体操を行わずに筋肉を温めないで競技をすることは怪我の原因になります。例えば寒い冬のような季節に冷えた筋肉をいきなり動かすのは、冷えた固くなったゴムを無理やり伸ばすようなものです。皆様も学校の体育などで冬に準備体操を怠ったために捻ってしまった経験があるのではないでしょうか?

(3)準備体操のしすぎは逆効果。適量を心がけましょう



では入念に準備体操をしたほうがいいのか?筋肉を伸ばしたほうがいいのか?これは不正解です。準備体操のしすぎによって伸び切った筋肉は弛緩したまま元に戻りません。筋肉が伸びたままだと収縮が上手く行かず、本来のパフォーマンスを発揮することが叶わなくなります。特に瞬発力の最大値で競い合うような競技では成績に悪影響を及ぼすでしょう。適量を意識してください。入念に伸ばすのではなく、筋肉を解す程度の感覚を意識しましょう。伸ばして気持ちいい所だけにして、可動域を無理して広げようとしないでください。

(4)適量の準備体操とは?動的ストレッチの導入を推奨



それでは適量の準備体操とは?準備体操のしすぎは逆に運動パフォーマンスを落としてしまう…そこで推奨したいのが動的ストレッチです。いわゆる体育の授業で行われるアキレス腱を伸ばすだけのような準備体操は静的ストレッチで、同じ姿勢を取って一定時間、姿勢をキープする方法です。一方で動的ストレッチは動きながら筋肉をストレッチする手法で別名ダイナミックストレッチと呼ばれるものです。例えばサッカー選手が試合前に行う「ブラジル体操」や、MLBで活躍する前田健太投手が行う「マエケン体操」が動的ストレッチの代表例です。

(5)動的ストレッチは身体と競技の準備に最適



動的ストレッチは静的ストレッチと比べると競技の準備のために優れています。動的ストレッチは身体を動かしながら筋肉を伸ばすことになるので心拍数が上昇し、体温もあがり、競技に挑むために最適な状態を作り出すことができます。

また競技に近い動きで筋肉を動かすことができるので動的ストレッチは準備体操として優れています。実際、先述のマエケン体操の肩や肩甲骨の動かし方は投球の動作に近いので、ピッチングのための筋肉を起こしてあげることができます。また動的ストレッチを通じて身体の連動性を確認することができるの、故障しにくい筋肉の動かし方を身体に覚えさせることができます。

(6)簡単に動的ストレッチをできる方法をご存知でしょうか?



本記事を通して動的ストレッチが競技のための準備体操として最適だと伝わったかと思います。今直ぐ効果を体感する方法として推奨したいのがラジオ体操です。夏休みに毎朝、公園までラジオ体操をやりに行った経験もある方もいらっしゃるのではないでしょうか?二部構成になっているラジオ体操はそれぞれ13の動きで構成されていて、約400種類もある身体中の筋肉をまんべんなく動かすことができる動的ストレッチなのです。