【コントロール】ピッチャーの歩幅はどれくらい?




こんばんは。加藤幹典です。本日のお悩み解決はこちら「ピッチャーの歩幅はどれくらい?」です。
ピッチャーをやっていると、必ず悩む問題ですよね。
こちらは、私の経験を踏まえてお答えさせていただきます。

ピッチャーの歩幅は6歩〜6歩半が理想!?

こちらの数字ですが、最初に伝えておきます。
身体の柔軟性や大きさによって個人差があり、万人にあてはまるとは言えません。

あくまでも個人的な意見というのを前置きさせていただきます。
さて、ここからがあくまで私の考え方を解説いたします。

あなたの歩幅は何歩?

私が歩幅を意識し始めたのは小学生5年生の頃でした。
地域の軟式少年野球に所属していたのですが、左利きということもあり、ピッチャーを任されるようになりました。
ピッチャーを始めた当初は、ストライクがなかなか入らず、よくコーチからは「良い球は投げるんだけどコントロールがな・・・」と言われていました。
このセリフは少年野球を指導する際に、よくコーチから相談を受ける内容です。改めてこういったご質問をいただくと、「あぁ、私も少年野球の頃はそう言われていたな」と懐かしく思います。

私がコントロールをよくするために取り組んだ内容は、「前足の着く位置」でした。父より投げるバランスを指摘され、まず取り組んだことです。今までバラバラだった前足の着く位置を安定させることで、以前よりコントロールが安定し、四球ばかりで試合を壊すことはなくなりました。

身長・年齢など、成長段階によって歩幅は違います。また、身体の固さや股関節の可動域によっても変わってきます。歩幅が狭いとバランス良く投げれる反面、スピードが出ないという力説する方がいますが、こちらだけは断言しておきます。歩幅が狭い=スピードが出ないということではありません
例えば、通常6歩→5歩にした場合、バランスが取りやすくなりますし、球が速くなる場合もあります歩幅を狭くする=重心が6歩よりも上がるため、上半身の力がより必要になります。上半身の力を強く使えるようになるため、身体にかなり負担がかかりますがスピードが上がる選手もいます。

私の大学時代の話(実話)

私が大学日本代表の時にアメリカに渡ったのですが、日本のマウンドとアメリカのマウンドが全く違いました。日本のマウンドはしっかりと掘れて、足場がしっかり作れるのに対し、アメリカのマウンドは粘土質が混ざっているため、足場が作れません。むしろ掘れないんです。そのため、歩幅を狭くして下半身を安定させる必要がありました。
その際に、歩幅を6歩半→5歩半に変えた時に、上半身が使えるようになった分、スピードが上がりました。過去のことですし、非公式で公表していないのですが、95マイル出ました。

しかしこの後、日本に帰ってきて、上半身に頼るフォームになってしまった分、スピードは上がって150キロ出たのですが、コントロール、球威は落ち、リーグ戦でいい結果が出なかったのを覚えています。
スピードが速くなった分、タイミングとバランスを崩しました・・・。上半身に頼るのではなく、下半身をしっかり意識して投げることが、とても重要だと気付いた瞬間でした。

最後に・・・

大事なのは、「自分の歩幅を理解すること」です。
特に小学生・中学生は「自分の歩幅が何歩なのか理解していない子が多いです。歩幅の歩数がわからない=投げる前足の位置を意識できていない=コントロールが悪くなる。と悪循環を繰り返します。
コントロールをよくする上で一番大切なことは、「同じフォームで、同じタイミングで投げること」です。特に、足の着地点など、下半身の使い方を意識すれば、どんどんうまくなりますので、参考にしていただければ幸いです。