好きだから始めたスポーツ。そんなスポーツだからこそずっと好きでいて欲しい。
「好きこそものの上手なれ」という諺がありますが、好きなことをしている時間はあっという間ですよね。
好きでスポーツをしていれば、どんどん上手くなる。上手くなると、どんどん楽しくなる。楽しいからまた練習して、また上手くなる。
しかしいつからか、「好きだけど上手くならない」「周りはどんどん上手くなるけど自分だけ・・・」といった悩みを持つ人も出てきます。
そんな時に、まず親として考えて欲しいのは、「正しい方法で練習を行っているか」という点です。
「ティーチング」と「コーチング」という言葉をご存知でしょうか。
大まかに言うとこんな感じです。
「ティーチング」・・・正しい動作を教える。
「コーティング」・・・正しい動作を選手自身で考えさせ、導く。
では、幼少期に必要なものはどちらでしょうか。
答えは「どちらも必要」なのです。
これだけ言うと混乱してしまいますよね。
どちらも必要というのは、「時と場合によって使い分けなければいけない」ということなのです。
私が指導する生徒さんがよく聞くセリフなのですが、先週教えたフォームと全く違った投げ方をする生徒さんがいます。その時に「なんでフォームを変えたの?」と聞くと、「チームのコーチに言われたから」と答えます。
子どもは素直なので、教わったことを一生懸命できるよう頑張ります。でも、それがもし間違った方向に進んでしまうと、また1からやり直しになってしまいます。
幼少期に必要な指導方法は「正しい身体の動かし方を理解すること」です。正しいフォームをまず伝え、実際の動きの中で指導し、次は自分でやらせてみる。そこで、正しいフォームと何が違うかを考えさせ、答えがわからないようであれば指導。答えが出た時は、正解であれば温かく見守り、違っていれば答え合わせをする。この繰り返しでどんどん上手くなります。
もし子どもが「上手くならない」「壁にぶつかった」ときは、一度立ち止まってみてください。視野を広げてみると、見えなかったものが見えるようになることが多いです。是非参考にしてみてください。