野球用語のマジックナンバーについて解説します!




ペナントレースが佳境を迎えると出てくるマジックナンバー。本記事を執筆している段階ではセ・リーグでは広島東洋カープがマジックナンバーを点灯させました。ところで皆さんはプロ野球のマジックの意味や仕組みをしっかりと理解てしいますか?本記事で改めて野球のマジックナンバーについて確認しましょう。

(1)マジックナンバーとは優勝決定までの勝数を意味する
(1-1) マジックナンバーが点灯する条件
(1-2)マジックナンバーが点灯するスピード記録
(1-3)試合結果次第ではマジックナンバーは消滅してしまう…!
(1-4)NPBではクライマックスマジックも存在する
(2)マジックナンバーの簡単な計算方法をご紹介
(3)マジックナンバーの語源はビンゴゲームから

(1)マジックナンバーとは優勝決定までの勝数を意味する

(1-1) マジックナンバーが点灯する条件

マジックナンバーとは他チームの試合結果に関係なく、自チームがあと何勝すれば優勝を決定するまでを示す数字です。NPBでは該当するチーム(2018年のセ・リーグなら広島東洋カープ)以外の全チームに自力優勝の可能性が無くなった際にマジックナンバーが点灯します。一方では海の向こうのMLBでは自力優勝が満たされていない条件下でもマジックナンバーが点灯します。

(1-2)マジックナンバーが点灯するスピード記録

マジックナンバーはリーグの展開によっては早い時期に点灯する場合もあれば、シーズン終了間際にまでずれ込む場合もあります。ここでは参考として早期に点灯したスピード記録を紹介します。

・1965年7月6日 南海ホークス 日本プロ野球史上最速のマジック62点灯
・2003年7月8日 阪神タイガース セ・リーグ史上最速のマジック49点灯
・2008年7月22日 阪神タイガース 非優勝チームのマジック46点灯

(1-3)試合結果次第ではマジックナンバーは消滅してしまう…!

マジックナンバーが点灯したチーム以外にも自力優勝の可能性が蘇ると、マジックナンバーは消滅してしまいます。2018シーズンも一度、広島東洋カープにマジックナンバーが点灯しました。しかし8月17日に2位の東京ヤクルトスワローズの自力優勝の可能性が蘇った為、一度マジックナンバーは消滅してしまいました。他にも2008年は阪神タイガースが最速でマジックナンバーを点灯させましたが消滅してしまい、最終的には読売ジャイアンツが盛り返し逆転優勝を許してしまいました。

(1-4)NPBではクライマックスマジックも存在する

NPBではクライマックスシリーズへの進出に必要な勝利数を表すマジックナンバーも存在します。

(2)マジックナンバーの簡単な計算方法をご紹介

毎日の試合の結果で変動するマジックナンバー。そこで簡単な計算方法がございますので紹介させていただきます。

マジックナンバー = (マジック対象チームの現在の勝利数 + マジック対象チームの残り試合数) -(首位チームの現在の勝利数 +1)

出典:プロ野球用語辞典

より正確な数字を求める方法もございますが、複雑な計算式となりますので迅速にマジックナンバーを計算したい時は上記の方法を推奨します。

(3)マジックナンバーの語源はビンゴゲームから

マジックナンバーの語源はビンゴゲームからです。ビンゴゲームでは所謂、リーチ状態に必要な番号をマジックナンバーと呼びます。「この数字が出て欲しい…!」と呪文(マジック)のように祈る数字(マジックナンバー)で実現を願う数字を意味する語として使われます。それが転用されてプロ野球をはじめとしたリーグ戦方式のスポーツでは、該当チームが優勝するまでに必要な最小勝利数を示す用語としてマジックナンバーが用いられるようになりました。

他にも語源として「カレンダーのようにマジックインクで数字を消していくから」というユニークな説もあります。