試合で緊張する人としない人の違いは??




(1)試合で緊張する人、しない人

試合になると緊張して結果が出ない。そんな選手がチームには1人いるのではないでしょうか。しかし、チームの中には試合になると、練習では出来なかったビッグプレーをしたり、練習以上のパフォーマンスを発揮する人がいます。では、緊張する人としない人の違いは一体なんでしょうか?参考になれば幸いです。



(1)試合で緊張する人、しない人

(2)監督・チーム・親の言葉が選手を萎縮させているケース

(3)緊張する選手の特徴

(4)結果ばかりを気にしてはいけない

(5)プロの選手でも緊張する

(6)プレッシャーに慣れる努力をする



「大きい大会になると緊張するんです。どうしたらいいですか?」

先日こんなことをとある選手から言われました。そこで筆者はこう質問しました。

「小さい大会と大きい大会でなにが違うの??」

すると彼はこう答えました。

「んー、、、わかんない。」

面白いですよね、わからない。本人はなんで緊張するか、わからないのです。そこで筆者はもう1つ質問しました。

「大きい大会の前に監督やコーチから、どんなこと言われた??」

この質問の回答に答えが隠されていました。

「この大会に勝ったら全国にいけるぞ!」「この大会は大事な大会だから」

いかがでしょうか?こんな言葉をチーム内で聞いたことありませんか?



(2)監督・チーム・親の言葉が選手を萎縮させているケース


実は、監督・チーム・親の言葉が選手たちにプレッシャーをかけているケースがあります。選手たちは、どの大会が大きくて、どの大会が小さいかなど、数多くの試合をこなしている中で、全てを理解していません。

そんな中、「この大会は大事だぞ」などの、周囲からの期待を選手たちが聞くことで、「この試合は負けられない」「頑張らなきゃ」と意気込んでしまうケースがあります。

(3)緊張する選手の特徴


しかしながら、周囲にプレッシャーをかけられながらも、緊張せずに伸び伸びとプレーしている選手もいます。緊張する人としない人の特徴には、大きく2点違っていました。自分があてはまるかどうか、確認してみてください。

【緊張する人の特徴】

① プラス思考ではなく、マイナス思考の傾向がある

野球に限らず、日常生活においても、「無理」「ダメ」「出来ない」という発言をする機会がありませんか? 大事な場面で緊張する選手の多くは、自分自身の評価を「過小評価」する傾向にあります。日常から自分を小さく見せる癖がついているため、いざ大事な試合となった時に、緊張して自分の力を出しきれずに終わってしまったりします。

②自分の持っている力以上の力を出そうとしている

今できる力以上のことをやろうとして、緊張しているケースがあります。「試合に勝たなきゃ」「いいピッチングをしなきゃ」「結果をださなきゃ」こんなことを考えたりしていませんか?

試合をする前から結果のことを気にしており、肝心の「今」を大切にしていないケースもあります。

(4)結果ばかりを気にしてはいけない


最も大切なことは、「今自分が持っている力の全てを出し切ること」です。

自分が持っている力以上のことを出そうとしても、今持っているパフォーマンス以上に出せません。それであれば背伸びをせずに、今できることに全力を注ぐことに注力してみませんか?

(5)プロの選手でも緊張する

「プロの選手は緊張しないのか?」

筆者もそうでしたが、プロの選手でも試合前は緊張するものです。しかし、プロまで戦っている選手たちは「プレッシャー」との付き合い方を知っています。

筆者の場合ですが、試合前には気持ちが「吹っ切れる」かどうかで結果が変わってきました。試合前に「緊張してもしなくてもできることは変わらない。それであれば、緊張して自分の持っているパフォーマンスの全てを出せない方が後悔するから、やれることを全力でやろう!!!」

こう思えて試合に臨める時は、いい結果が出ることが多かったです。是非参考にしていただければ幸いです。

(6)プレッシャーに慣れる努力をする

最後に、練習から緊張する場面を作ることで、プレッシャーに慣れるようになります。

「1打席勝負」であったり、「負けたチームは罰ゲーム」であったりと、あえてプレッシャーをかけながら練習することで、プレッシャーがかかる場面での付き合い方がわかってきます。そして、どんなシチュエーションで自分がプレッシャーを感じるのかを知ることで、そのシチュエーションでどうすればいいかわかるようになります。

しかし、注意が必要なのは、人によって、同じ場面でもプレッシャーのかかる量が変わってきます。緊張しやすい選手には、プレッシャーの強度を落として、少しずつ慣らしていくことをお勧めします。

参考にしていただければ幸いです。