華のある選手が務めるイメージがある三塁手。数多くの強打者が就いてきたポジションですが、守備面での重要度も二遊間にも負けず劣らず。まさに攻守に渡っての大活躍が求められるポジションなのです。本日はそんな三塁手について解説していきます。
(1)三塁手の役割
(1-1)三塁手は高い守備能力が求められる
(1-2) NPBでは海を超えてやってきた助っ人三塁手も存在する
(1-3)三塁手はチームを鼓舞するムードメーカー
(2)三塁手は右投げの選手が主に務める
(3)NPBの現役名三塁手をご紹介!
(4)まとめ
(1)三塁手の役割
(1-1)三塁手は高い守備能力が求められる
三塁手を務める選手は、高い捕球能力が求められます。これは三塁線が「ホットコーナー」とも呼ばれるほど、強烈な打球が飛んでくる位置だからです。ボールをこぼさないためにも確実な捕球能力が求められます。
捕球した後も大変。内野手の中で、一塁手まで最も遠いポジションなので、強い肩力と正確なスローイングが求められます。明後日の方向に投げてしまったらランナーに進塁されてしまうので大変なことになります…!
またバント処理を確実に行うための俊敏さも求められます。例えば「ノーアウトランナー1塁」。このような状況の際、俊敏な三塁手なら猛ダッシュで捕球して、二塁に送球することで進塁を阻止することができます。
(1-2) NPBでは海を超えてやってきた助っ人三塁手も存在する
三塁手は海を超えってやってきた助っ人が務める場合もあります。これは内外野との連携の際の関与が少ないため、言葉の壁が支障にならないためと予想されています。
〜主な助っ人三塁手〜
ゼローズ・ウィーラー選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
ブライアン・レアード選手(北海道日本ハムファイターズ)
ケーシー・マギー選手(読売ジャイアンツ)
(1-3)三塁手はチームを鼓舞するムードメーカー
三塁手を務める選手は、チームを鼓舞するムードメーカーを兼任するケースが多いです。これは右投手がマウンドに立っている際に最も視界に入りやすく、声がけがしやすいことが関係しています。仲間からの声がけで、投手が調子を取り戻すことも多いので大切な仕事です。
(2)三塁手は右投げの選手が主に務める
三塁手を務める選手は基本的には右投げです。これが左投げですとゴロを処理して、一塁手に送球するまでの動作がどうしても遅れてしまうからです。少年野球程度でしたらそこまで致命的なハンデとはならないでしょう。これが上のカテゴリーに進むにつれてハンデが重くのしかかってきます。実際、左投げの三塁手はNPB、MLBを見渡しても存在しません。
しかし左利きだからと言って、三塁手を諦める必要はありません。村田修一選手(2017年度読売ジャイアンツ所属 現栃木ゴールデンブレーブス)は元々、左利きながら右投げという珍しい三塁手です。幼少時に右利きに矯正された過去をもちます。左利きでも、右投げを十分にできれば問題なく三塁手を務めることができるのです。
(3)NPBの現役名三塁手をご紹介!
ここで2018年現在のNPBの現役名三塁手をご紹介します。両名とも日本を代表する選手なので、試合中継で見ることができるプレーの全てが勉強になりますよ!
■宮崎敏郎(横浜DeNAベイスターズ)
2017年度セリーグ首位打者、ベストナインを獲得した宮崎選手はまさに強打の三塁手の代表!昨シーズンにはじめて規定打席に到達。火のでるようなバッティングで、横浜DeNAベイスターズを日本シリーズの大舞台まで導きました。ドラフト下位指名から、リーグを代表するバットマンにまで這い上がった点も見逃せません。まさに今、最も旬な三塁手でしょう。
■松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)
第4回WBCで侍ジャパンの正三塁手を務めた松田選手は、まさに日本を代表する三塁手。長打力はもちろん、2011年、2013年〜2017年にゴールデングラブ賞を受賞するほどの守備力を誇ります。また松田選手はムードメーカーとしても優秀で、彼のプレーがチームを熱く盛り上げます。まさに「熱男」という言葉がよく似合う三塁手です。
(4)まとめ
三塁手は強烈な打球を上手に捌き、勝負を決める強打を放つポジション。これからも華のある選手が登場してくるでしょう。2018シーズンは岡本和真選手(読売ジャイアンツ)がブレイクの兆しをみせてくれているので、これからの活躍が非常に楽しみです。皆様もそんな華のある三塁手に是非とも挑戦してみましょう!