バッティングの飛距離と体重の相関性を考える




バッティングの飛距離を増やしたいのなばら重い体重が必要というイメージを皆様も持っているのではないでしょうか?そこで本日はバッティングの飛距離と体重の相関性を考えたいと思います。

(1)2018年の30本以上放った選手たちの体重を確認
(2)体重増加で飛距離が向上した選手も確かに存在する
(3)飛距離はスイングスピードと重さが重要
(4)体重が重いことが必ずしも正解とは限らない…
(5)異質とも言える体重の軽いホームランバッター
(6)【まとめ】体重は飛距離に関係がある。しかし自分の適正を考えて

(1)2018年の30本以上放った選手たちの体重を確認



2018シーズンに本塁打30本以上を記録した選手たちの体重を確認しましょう。
※プロ野球選手の平均身長が181cm、平均体重が84kg

11人中9人が90kgを超えています。また11人中10人がプロ野球選手の平均体重を超えていることから飛距離と体重に関連性があるように感じます。

(2)体重増加で飛距離が向上した選手も確かに存在する



プロ野球選手の中でも体重を増加させることでパワーアップし、本塁打の数が増加した選手も存在します。近年ですとMLBで活躍中の大谷翔平選手、広島東洋カープの鈴木誠也選手、福岡ソフトバンクホークスの柳田選手と松田宣浩選手が体重の増加と比例して本塁打数が増えました。特に鈴木誠也選手は2016年にシーズン中に体重を10kgも増加させて話題を集めました。超一流と呼ばれる選手でも5kg程はシーズン中に減少してしまうことを考えると並々ならぬ努力を重ねたことがよくわかります。

(3)飛距離はスイングスピードと重さが重要



バッティングの飛距離はスイングスピートとバットに当たるときの重さが密接に関係します。例えば50kgの人と、100kgの人間がいて腕を振るスピートが同じでハイタッチをすることを想像してください。圧倒的に100kgの人とハイタッチ!したときのほうが痛く、衝撃が大きいですよね。体重が重いとバットを振った時に、より強くボールに力を伝えることができます。

(4)体重が重いことが必ずしも正解とは限らない…



体重が重くなるとバットに当たったときの衝撃を強くできて、より強くボールに力を伝えることができることがわかりました。しかし体重が増えればそれだけ腰、膝、関節などに負担がかかるので、怪我をしやすくなります。実際、プロ野球選手でも肉体改造をして体重を増やして飛距離を伸ばすことに成功しても、怪我での離脱が増えてしまうケースがありますよね。特に筋肉ではなく、脂肪で体重増加をさせた場合は怪我の確率が高まります。

中日ドラゴンズの平田良介選手は昨シーズン、逆に体重を10kgほど減らすことでキャリアハイとも言える打撃成績を記録しました。
2017年の成績を全ての面で上回っていることはもちろん、2016年よりも本塁打数が少ないにも関わらず長打率とOPSが高いという興味深い結果です。また2018年は怪我の無いシーズンにもなり、安定したパフォーマンスを出し続けました。

(5)異質とも言える体重の軽いホームランバッター



本塁打を量産するバッターは比較的、体重が重い傾向です。しかし、プロ野球史上初となるトリプルスリーを3度達成した山田哲人選手は体重が76kgとプロ野球選手の平均体重以下にも関わらず本塁打を量産します。

何故、平均以下の体重にも関わらず、本塁打を量産できるか考えられる理由は以下の通りです。
・154kmにも及ぶスイングスピード。プロ野球選手の平均スイングスピードは140km
・ボールにバックスピンをかけるのがうまい
・バットの芯でボールを捉えることができる確率が非常に高い
・自分のタイミングで打てる確率が非常に高い

体重の軽い分を常人離れしたスイングスピードと、自分の間合いで打つための選球眼で補っている印象です。実際、山田選手は選球眼が非常によく、2018シーズンの四球はセ・パ両リーグ併せても2位という素晴らしい成績です(1位は丸佳浩選手)。山田哲人選手は体重を軽くても飛距離が出せる選手が誕生する可能性を見せてくれました。

(6)【まとめ】体重は飛距離に関係がある。しかし自分の適正を考えて



バッティングの飛距離と体重の相関性があることがわかりました。実際、柳田悠岐選手や鈴木誠也選手は体重を増加させて飛距離を向上させました。しかし体重を増やすことは怪我のリスクの増加にも繋がりますし、平田良介選手のように減量したほうが総合的な成績が向上することもあります。また、山田哲人選手のように体重が軽くても本塁打を量産することができる選手も登場しました。飛距離を伸ばしたいからと言って安易に体重増加をするのではなく、よく熟考するように心がけましょう。