野球の監督について解説します




プロ野球、アマチュア問わず選手を束ねて勝利に導く存在である監督について解説します。果たして野球の監督はどのような役割があるのか?野球監督の仕事はもちろん、歴代の名将についても掘り下げていきます。

(1)野球の監督の主な仕事
(1-1)いわゆる”スタメン”を選ぶオーダー作り
(1-2)リーダーとして選手たちの士気を高める
(1-3)試合中に適切な選手交代を
(1-4)サインも監督の仕事
(2)歴代の名監督をご紹介!

(1)野球の監督の主な仕事

(1-1)いわゆる”スタメン”を選ぶオーダー作り

野球の監督の大きな仕事として挙げられるのが、先発出場選手(スターティングラインナップ)のオーダーを作ることです。各コーチからそれぞれの選手の状態を聞くことはもちろん、監督自身の目で起用したい選手を日々の練習時からチェックする必要があります。

オーダー作りは使いたい選手を決めるだけでなく、戦術の方針を決めることも意味しています。走塁・盗塁を重視する機動力野球か?長打力のある選手を並べるか?1点を守り抜くために守備を固めるか?監督の方針が色濃く反映されます。

(1-2)リーダーとして選手たちの士気を高める

野球の監督は練習、試合問わず選手たちの士気を高めることも含まれています。監督の一言で、試合にでるために厳しい練習をしている選手たちを更に奮わせる場合も。敗戦の色が濃い試合でも監督の号令でチームの士気が高まる場合も。士気高揚が上手な監督は名将と呼ばれることおおいです。

(1-3)試合中に適切な選手交代を

もちろんコーチ達として相談した上で決定しますが試合中の選手の交代を決めるのも監督の大きな仕事です。先発投手が疲れてきている場合、応対のタイミングを誤ると大失点してしまいます。チャンスで適切な代打起用ができればチームを勝利に導くことができます。

(1-4)サインも監督の仕事

コーチがサインを出す場合もありますが、基本的には監督がどのサインを出すか決めます。「9回裏同点、1番バッターが出塁、得点圏にランナーを進めたいからバント」と言ったセオリー通りのサインをだしたり、「相手チームがバントに警戒している。ここは裏をかいてバスター」と適切なサインを出すことでチームを勝利に導きます。

(2)歴代の名監督をご紹介!

NPBで素晴らしい結果をだした歴代の名監督を紹介します!いずれの監督も球史に刻まれる特筆すべき結果を残しました。

・監督、4番打者、捕手を兼任した野村克也さん

日本でデータを活用して勝つ野球を取り組んだパイオニア、野村克也さん。南海ホークス時代には監督、4番打者、捕手を兼任して1973年にはリーグ優勝を果たす素晴らしい結果を残しました。1990年からはヤクルトスワローズの監督を努めリーグ優勝4回、日本一3回を達成しました。近年では東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を努めて、チーム初のクライマックスシリーズの舞台まで導きました。

・統計学をNPBに持ち込んだボビー・バレンタインさん

千葉ロッテマリーンズ、そしてMLBのボストン・レッドソックスで監督を努めたボビー・バレンタインさんはセイバーメトリクスの概念をNPBに持ち込むなど数多くの革命を起こしました。蓄積したデータと統計学に基づいてチーム、投手に応じて柔軟に打順を変更する「日替わり打線」で2005年に千葉ロッテマリーンズを日本一に導いたのは記憶に新しいです。

・オレ流采配で黄金時代を作った落合博満さん

落合博満さんは類まれ無い手腕で、2000年台に中日ドラゴンズの黄金時代を作り上げました。成績も素晴らしくリーグ優勝4回、日本一1回。ナゴヤドームの特性を十二分に活かすために、充実させた投手力と徹底的に守り抜く野球を実践。同時にスコアラーを増員することで対戦チームのデータを徹底的に収集。一手先をまったく読ませない采配を見せてくれました。