眼の大切さ。加藤幹典自身の経験から思うこと。




こんばんは、加藤幹典です。
本日は眼の重要性についてお話したいと思います。

みんさんは眼がいいですか?

私自身の経験・・・

私は、大学生までは視力が両目1.5あり、何不自由なく過ごしていました。しかし、おそらく大学生活でパソコンと携帯の見過ぎだと思いますが、視力がかなり低下しました。(ゲームも原因の1つかもしれません)

プロに入るときには、日中は全く問題なく見えるのですが、夜になると鳥目って言うのでしょうか。ボヤけて物が見えてしまいます。プロの生活で1番困ったこと。それは、ナイターの試合です。ナイターの試合が困るだなんて、プロ失格ですよね・・・。

実際の視力は0.8ほどあったのですが、夜になると物が見えづらく、特にキャッチャーのサインが見えなくなってしまいました。野球に集中しなければいけないのに、まずサインを見るといういらない労力を使うようになったことを覚えています。
これではマズい!と思って1年目のオフに眼科に行きました。その時に、医師から言われた言葉は「君の場合は眼が良く見えているから、手術をするリスクの方が大きいから辞めておいたほうがいい」とのことでした。
まさか当時は断られるとは思っていませんでした。しかし、今振り返れば、その医師は本当に良い診察をしていただいたなと感謝しています。
結局、ナイターの試合はコンタクトにしたのですが、眼のゴロゴロした感じはずっと取れず、眼に関しては良い思い出がなかったです。

今だにコンタクトはゴロゴロして合わないので、夜は裸眼です。必要な時だけメガネをしています。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、みなさん、眼の重要性ってご存知ですか?
ネットで調べると色々と出てきますよね。視力は0.8以上あった方がいいとか、1.2以上あった方がいいとか、いろんな考え方が出ていると思います。
私自身、1.5から0.8まで下がったため、視力がいい時と悪い時にどう違ったかという感覚を伝えることができます。
私の場合、大きな変化は2つ感じました。

①遠投などで、遠くから近づくボールの距離感を把握するのに時間がかかるようになった。

今までは大体ここらへんにくるだろうという予測が簡単に出来たのですが、眼が見えづらくなってからは、この予測の時間がだいぶかかるようになりました。私だけかもしれませんが、もしかしたら外野フライだったり、反応が遅れる子というのは、こういった原因があるかもしれませんね。

②投手が投げたボールが速く感じたり、反応するのに時間がかかるようになった。

これは間違いなく感じました。今までは、眼で追えていたものが、眼で追いきれず、勘を頼りにする場合もありました。ボールが見えないというお子さまや、ボール球に手を出してしまうお子さまは、眼が悪いという原因があるかもしれません。

昔、こんなことがありました。

私が指導した子の中で、いつも三振して悩んでいるというお子さまがいました。しかし、実際に見たところ、スイングはそこまで悪くなく、正直「なんでこのフォームで打てないんだろう」という感想でした。考えられる理由は、タイミングの取り方が上手くないか、そもそも眼が見えていないかのどちらかだと感じ、親に「眼が悪いですか?」と聞きました。親は驚いたような顔をし、「実はガチャ眼で左右差がかなりあるんです」と答えが返ってきました。

結局その子はメガネをして野球をすることになったのですが、それからしばらくして「ホームラン打ったよ!」と嬉しそうな顔で報告していただいたことがありました。

このお子さまは、たまたま眼が悪く、そこにコンプレックスを持っていたのかもしれません。はたまた、メガネをかけることでボールが見えるようになり、自信を持ったのかもしれません。要因はわかりませんが、嬉しそうな笑顔が見れたことが私はとても嬉しかったです。

私は自身の経験から、眼はとても重要だと思っています。いくら技術が上手くなったとしても、眼が悪いだけでパフォーマンスが落ちるのはとても残念なことだと思います。

もしお子さまに眼が悪い方がいましたら、試してみる価値はあると思います。是非とも参考にしていただければ嬉しいです。