必見!試合で練習通りに結果を出す方法を学ぶ




(1)試合で思うように結果が出ない
(2)プロの選手でも難しい
(3)思い通りに結果が出ない原因
(3-1)自分ではできている”つもり”になっている
(3-2)試合のイメージがしっかり作れていない
(3-3)練習(準備)不足
(4)メンタルについて
(4-1)マイナス思考
(4-2)自信がない
(4-3)頑張りすぎ
(5)まとめ

(1)試合で思うように結果が出ない

練習では出来てもいざ試合になると、練習通りにうまくできない・・・。こういった悩みを持つ選手、親御さんは多いのではないでしょうか。
今回はそういった悩める方々へのアドバイスを送らせていただきます。

(2)プロの選手でも難しい

プロの世界でも練習どおりに試合で実践することが難しいです。それでも試合前の練習の中で、「今日の自分の状態」を確認し、「どこに意識を置くか」を考え、実践し、調整します。調子が落ちている時には自分のイメージと実際の動きが違うことだって多々あります。また、あれだけ多くの中でプレーをするので、過度の緊張などや興奮など、心が乱れて思った力が発揮できないこともあります。試合で結果が出ない時は色んな要素があるのでまず、原因はなにか探ってみることも大切です。

(3)思い通りに結果が出ない原因

練習どおりに結果が出ない原因には以下の理由が考えられます。

自分ではできている”つもり”になっている

試合のイメージがしっかり作れていない

精神的なプレッシャーによるもの

上記の3つを順に説明していきます。

(3-1)自分ではできている”つもり”になっている

この理由となっている方がとても多いと思います。教え子にもよくこの質問をするのですが、半分くらいはこの反応です。本人は出来ていると思っていても、実際に映像を見るとイメージする自分とのギャップに驚き「こんなはずではない」という表情を浮かべます。

特に選手本人は「何がいけないのか」という原因に悩むことが多く、こういった客観的に自分を見せることがとても重要となってきます。客観的に見ることで、自分自身のギャップに驚く反面、”明確に”やるべきことが見えるのでオススメです。

(3-2)試合のイメージがしっかり作れていない

練習のための練習をするな」とよく耳にすることはありませんか?まさしくこちらの理由で「試合のイメージが作れていない選手が多いです。特に私は少年野球の全体練習を指導する機会が多いのですが、一番注意をする内容が、「キャッチボール」です。

キャッチボールの重要性

皆さん、キャッチボールってどんな意味があると思いますか?肩を温めるためですか?「よく相手の胸に思いやりを持って投げろ」と注意している指導者を見かけます。これはとても大事なことで、間違ってはいないのです。しかし、根本的な考え方を誤ると、目的が「相手の胸に投げること」になり、本来の目的とかけ離れてしまいます
キャッチボールの本来の目的は「投げる動作の習得」です。相手の胸に投げることは結果論であり、その前提として、「正しい動作で投げること」が必要になります。理論上は同じフォームで、同じタイミングで、同じ力で投げることができればボールは同じところにしかいきません。肩慣らしと思って投げる1球と、試合のための練習と思って投げる1球では重みが違います。仮にキャッチボールで100球投げたとすると、1日で100球。週2回の1ヶ月と考えても800球、1年で9600球の意識の差が生まれます。これだけ大きな差が生まれるのでキャッチボールの1球は丁寧に、大切に投げなければいけません。
プロ野球の、特にピッチャーのキャッチボールは本当に丁寧に、大切に投げています。是非、試合ではなく練習を見る機会があれば間近で見てみてください。キャッチボールの意識が変わると思います。

有名なイチロー選手の言葉

「同じ練習をしていても何を感じながらやっているかで、ぜんぜん結果は違ってくるわけです。」
説得力があります。まさにこの言葉に集約されています。

(3-3) 練習(準備)不足

「試合のイメージがしっかり作れていない」にも通じる内容ですが、中には自分のもっている力を試合で100%出すのを目指し、練習では100%に挑戦しない人がいます。
私自身の経験を通じて感じていることですが、練習でできないことは本番ではできません。だからこそ、自分が納得するまで練習をするのです。どこのポイントを意識すればフォームが崩れないか、何をすればどうなるのか。こんなことを考えながら常に意識してみてください。
また、練習でできているのであれば、次は実践形式の練習で試してみる。実践形式でできたのであれば紅白戦など、より試合に近い形でチャレンジしてみる。試合により近づけて準備をしていくことが重要です。

有名なイチロー選手の言葉

「しっかり準備もしていないのに、目標を語る資格はない」
「練習で100%自分を作らないと打席に立つことは出来ません。自分の形を身に付けておかないと、どん底まで突き落とされます」
「結果はコントロールできないが、準備はできる。できる準備をすべて終われば、準備にふさわしい結果がやってくる」

イチロー選手は野球に対してストイックで有名です。自分のコンディション変化を少しでも減らすために、様々なルーティーンを実施しています。それだけ準備が大切だということです。

(4)メンタルについて

今までは練習などの準備や心の持ち方について書かせていただきました。しかし、それ以外にも試合になると緊張したり、不安になったりしてうまく自分の力が発揮できない人がいます。原因は様々考えられますが、解決策がありますので是非参考にしてください。

精神的なプレッシャーの主な原因

・マイナス思考
・自信がない
・頑張りすぎ

(4-1)マイナス思考

結果が出ない人の多くはマイナス思考に陥っていることが多いです。「結果が出なかったらどうしよう」「ここでダメだとレギュラーから外される」など、今まで結果が出なかったことが自分をマイナス思考に追い込んでいることが多く、自分自身にプレッシャーをかけてしまっています。
マイナス思考をすぐに直すことは難しいのですが、「プラス思考」で考えることをまずやっていきましょう。心で思っているだけでは、マイナス思考はなかなか取れないです。まずは「声に出して」プラスの言葉を言うようにしましょう
言霊は必ずあると思っています。私自身、小学生の頃から「プロ野球選手になる」という気持ちを疑ったことはありませんでした。今思うと不思議なのですが、自分自身に言い聞かせたことで、夢が叶ったと思っています。
まずはプラスの言葉を自分自身に言い聞かせることからやっていきましょう。

(4-2)自信がない

自信のない人の多くが「マイナス思考」の考えが多いのですが、一部、「自分の実力がなくて」自信がないという人がいます。自分に自信がない人が自信を持つためには、「プラス思考」に考えるのではなく、小さな目標をコツコツと「達成」することが重要になってきます。最初は小さなことからで大丈夫です。「今日はボール球に手を出さない」「体重を1キロ増やす」など自分で掲げた目標をすることが大事になります。
そして、自分に自信を持つためには「自信を持つまで、納得するまで練習をする」ことしかありません。「試合に出ても大丈夫」と思えるくらい練習で100%の力を発揮することができるようになれば、自ずと結果もついてきます。

(4-3)頑張りすぎ

頑張っても結果が出ず、自分を追い込んでしまう人がいます。ストイックに物事を考える人が結構多いです。この「頑張りすぎ」タイプの方は気持ちというよりも「目標設定の見直し」をオススメします。
ストイックに物事に取り組めるため、結果が出ないとさらにストイックに練習をし、最終的に心に余裕がなくなって自分を追い込んでしまいます自分が目指している方向が果たして本当に正しいのか、ベクトルの向いている位置は合っているのかを一度見つめ直しましょう。自分自身のことしか考えられず、周りを見る余裕がなくなっているかもしれません。
目標設定に関しては、一人で決めるのではなく、コーチや監督など自分を定期的に見てくれている人と相談して決めることが大切です。私もそうなのですが、自分が目指すべきと思っていた方向性と、本来目指すべき方向性がずれていたりします。このずれが、結果の出ない原因だったりもします。

(5)まとめ

試合で練習どおりに結果を出すには、練習・試合への準備方法、気持ちの持ち方などで飛躍的に変わります。上記の内容を是非試してみて、試合で練習通りの結果が出せるようにしていきましょう!