野球で使われる金属、カーボン、複合素材バットについて解説します




前回は木製のバットについて解説しました。本日は少年野球/高校野球で使われるバットの素材についてに解説します。少年野球/高校野球では金属、カーボン、複合素材など様々な材料が使われます。

(1)金属、カーボン、複合素材は個体差があまりない
(2)金属、カーボン、複合素材が使われるのは経済的な事情のため
(3)高校野球まで広く使われている金属
(4)振り抜きやすいカーボン
(5)「飛ぶバット」と言われている複合素材
(6)バットを購入する前に所属リーグの規定を確認してください
(7)「飛ぶバット」の使用は指導者と相談してください
(8)購入するバットは気持ち重めを推奨

(1)金属、カーボン、複合素材は個体差があまりない



少年野球/高校野球のバットの素材に使われる金属、カーボン、炭素繊維強化プラスチックは個体差がそこまで存在しません。厳しい目で見ると若干の重さの差などが存在しましが、木製よりは個体差が大きくありません。

なお木製バットは個体差が大きく存在するので、使用前に感触を試す必要があります。例えば900gとラベルが張ってあったとしても、実際には850gだったり950gであったりバラツキがあります。

(2)金属、カーボン、複合素材が使われるのは経済的な事情のため



少年野球/高校野球でも木製バットを使うことはできます。しかし金属、カーボン、複合素材が使われるのは経済的な事情が大きいです。木製バットの場合ですと打撃の際に芯を外してしまうと簡単に折れてしまいます。折れる度に買い直していると、野球を続けるために莫大な費用が掛かってしまいます。

(3)高校野球まで広く使われている金属



金属で作られたバットはいわゆるジュラルミンという硬い金属なので、反発力に優れいています。軟式、ソフトボール、ボーイズリーグ、リトルリーグ、リトルシニア、そして高校野球まで幅広く使われています。重量があるので振り抜くためにはある程度の筋力が求められます。

(4)振り抜きやすいカーボン



カーボンで作られたバットは軽いので、まだ身体ができてない子どもでも扱いやすいです。ただ一部の中学生のリーグ、高校野球では使用することができません。

(5)「飛ぶバット」と言われている複合素材



様々な金属とカーボンを組み合わせて作られた複合素材のバットは軽く振り抜きやすく、なおかつ飛距離が出せます。「ビヨンドマックス」などが代表的な商品でしょう。まさに夢のようなバットですがカーボンと同様に一部の中学生のリーグ、高校野球では使用することができません。

(6)バットを購入する前に所属リーグの規定を確認してください



所属されているリーグ、カテゴリーによっては使えない素材のバットが存在します。気に入った商品を購入するまえに必ず規定を確認してください。

(7)飛ぶバットの使用は指導者と相談してください



複合素材で作られた「飛ぶバット」の使用は、指導者と相談されることを強く推奨します。何故なら正しいスイングを習得していなくても飛距離がでてしまうから。所謂、ドアスイングと言われる身体を正しく使えてない振り方でも飛距離がでていまいます。それこそ当たり損ないでもファールにならず、ホームランになる場合もあります。これでは正しいスイングを覚えることはできませんし、年齢を重ねて上のカテゴリーに移行した時に支障がでます。所属チームの監督・コーチに相談して、正しい指導の下で使いましょう。

(8)購入するバットは気持ち重めを推奨



金属、カーボン、複合素材のバットを購入される際は気持ち重めの製品を購入することを推奨します。確かに軽いバットは簡単に鋭く振り抜くことができます。しかし高校進学などを際、重さは900g以上と規定されているので、軽いバットに慣れていると適当するのに苦労します。重ければ良いわけでもなく、重すぎると波打ってしまって正しいスイングができなくなりボールを前に飛ばすことできなくなります。気持ち重めを意識してください。

本記事が自身にあった素材を選ぶ助けになれば幸いです。