野球用のスパイクはグランドでのプレイに特化した靴




これから野球をプレーすることに興味を持たれている方のため、野球用のスパイクについて解説します。野球用のスパイクはグランドでのプレイに特化した靴だと言えます。スパイクを履くことで投球、送球、そして打撃といったあらゆるプレーを行う際に踏ん張りが効くようになります。

(1)野球用とサッカー用のスパイクの違いは?
(2)野球用のスパイクは2種類ある
(2-1)オールラウンドに対応できるポイントスパイク
(2-2)天然芝・土で大きな力を発揮する金具スパイク
(3)スパイクの革素材はそれぞれ個性がある
(4)スパイクのカットにもそれぞれ個性がある
(5)スパイクの合わせ目を綴る方法は紐とベルトの2種類
(6)スパイクを長持ちさせる方法を教えます
(6-1)スパイクを使い分ける
(6-2) スパイクはグランドでしか履かない
(6-3)汚れたら直ぐに綺麗にする

(1)野球用とサッカー用のスパイクの違いは?

野球用とサッカー用のスパイクの大きな違いは靴底の突起物の素材です。サッカー用はゴム、もしくは樹脂が使われます。野球用はそれらに加えて金属製も使われます。

(2)野球用のスパイクは2種類ある

野球用のスパイクはゴム・樹脂が使われるポイントスパイクと、金属が使われる金具スパイクの2種類です。グランドのコンディションに合わせて使いわけることになります。それぞれの個性は以下の通りです。

(2-1)オールラウンドに対応できるポイントスパイク

ポイントスパイクは人工芝、天然芝、土とあらゆる状況で使うことができます。金具スパイクと比較すると地面からの突き上げも少ないです。また軽量に仕上げられているので脚への負担を軽減することができます。

尚、少年野球では安全面への考慮からゴム・樹脂で作られたポイントスパイクしか使用することができません。これは安全面への配慮からです。クロスプレー時の危険性を減らすために金具スパイクは禁止されている。

ポイントスパイクというと小学生や、草野球で使われるイメージですが現在は、プロ野球選手も公式戦で使用している姿をよく見かけます。実際、広島東洋カープの菊池涼介選手がSSKのポイントスパイクを使用していたと記憶しています。各メーカー、しっかりと研究/開発を行っていることを伺い知ることができます。

(2-2)天然芝・土で大きな力を発揮する金具スパイク

金具スパイクは天然芝、土の環境で高いグリップ力を発揮してくれます。スタッドの数が増えれば増えるほど地面を噛む力がます。ただグリップが強いので地面からの突き上げも大きく脚への負担が大きいです。

金具スパイクのスタッドは交換式と埋め込み式の2種類です。交換式の場合、スタッドが消耗したら取り替えられるので経済的です。一方、埋込み式の場合は軽量に仕上げられてるモデルも多いので脚への負担を軽減することができます。

(3)スパイクの革素材はそれぞれ個性がある

スパイクに使われる代表的な素材の特徴は以下の通りです。

人工革 耐久性、耐水性ともに抜群。しかし脚に馴染みにくい
天然革 脚にとても良く馴染み軽い。しかし耐久力がなく雨にも弱い
カンガルー革 柔軟性がある。しかし手入れが大変で雨にも弱い
ヌバック調 とても軽量。しかし手入れが大変で雨にも弱い

(4)スパイクのカットにもそれぞれ個性がある

ローカット、ミドルカット、ハイカットが用意されていますが特徴は以下の通りです。

ローカット 脚の自由度が高い。しかし砂が入りやすく、スライディングの際に怪我をしやすい場合も
ミドルカット 特性的にローカットとハイカットの中間
ハイカット くるぶしまで包まれるので脚を汚しやすい人に最適。しかし重い

(5)スパイクの合わせ目を綴る方法は紐とベルトの2種類

スパイクの合わせ目を綴る方法は紐とベルトの2種類が用意されているので、好みに合わせて使いましょう。紐で綴じる場合、自分の脚にフィットさせる強さで履くことができます。ベルトの場合は守備と打撃でスパイクを履き替える際にとても楽です。

(6)スパイクを長持ちさせる方法を教えます

最後にスパイクをできるだけ長持ちさせる方法を教えます!特に気に入っているならなおさら。少しでも長くスパイクを良い状態に保つために是非とも、実践してください!

(6-1)スパイクを使い分ける

スパイクは消耗品とも言えるので、野球で使えば使うほど底面の突起物は摩耗し、皮も破れていきます。そこでスパイクを複数足用意して使い分けることをおすすめします。以下が使い分け例です

(例)
・雨の日は人工革、晴れの日は天然革を使い分ける
・練習用と、試合用で使い分ける

実生活でも複数足の靴を使い分けるとそれぞれが長持ちします。スパイクも複数足用意すれそれぞれの寿命が伸びて、結果的に出費を抑えることに繋がります。

(6-2) スパイクはグランドでしか履かない

スパイクを履いたままアスファルトやコンクリート上を歩くと突起物が削れてしまいます。スパイクを履くのはグランドだけににしましょう

(6-3)汚れたら直ぐに綺麗にする

スパイクは使い終わったら直ぐに汚れを落として綺麗にしましょう。汚れを放置するとスパイクが痛みやすくなってしまいます。また汚れを落とす過程でスパイクの異常に直ぐに気づくことできます。