(1)木製バットの材料は主にアオダモ、ホワイトアッシュ、メイプル
(2)バットの王様とも言えるアオダモ
(3)MLBで主流のホワイトアッシュ
(4)伝説の打者が愛用したメイプル
(5)木製バットは管理が大変…!
(1)木製バットの材料は主にアオダモ、ホワイトアッシュ、メイプル
木製バットはプロ野球、大学野球、社会人野球で使われています。素材は主にアオダモ、ホワイトアッシュ、メイプルです。
(2)バットの王様とも言えるアオダモ
日本ではこれまでアオダモで作られたバットは広く使われてきました。モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹で北海道、本州、四国、九州に自生しています。生きる伝説とも言えるイチロー選手もアオダモ製のバットを愛用していた時期があります。アオダモで作られたバットは「柔らかい」「しなりがある」「耐久性が強い」「軽い」「弾力性がある」と言った特徴があります。木目の剥がれも少ないです。
しかし現在はアオダモが深刻な供給不足に陥ってます。原因としてアオダモは成長して立派な樹木に育つまでは約70年を要するため、バットの材料になるまで時間がかかるためです。中日ドラゴンズの平田良介選手は2019シーズンからアオダモのバットの供給がストップしてしまうため、メープルとホワイトアッシュを試しはじめています。
(3)MLBで主流のホワイトアッシュ
MLBではホワイトアッシュのバットが人気があります。ホワイトアッシュは主に北米で自生しています。ホワイトアッシュで作られたバットは「アオダモより硬い」「しならないがアオダモよりも反発力がある」「乾燥した地域に適している」「硬すぎるので折れやすい」「耐久性があまりない」と言った特徴があります。北米の気候には非常に適しているバットです。01年からメジャーリーグに適当するためにイチローもアッシュを使っていた時期があります。また高橋由伸も現役時代に使用していたと言われています。
10年、20年でなくなるわけではなないですが地球温暖化の影響で良質なホワイトアッシュの確保が徐々に難しくなりつつあります。
(4)伝説の打者が愛用したメイプル
メイプルはアオダモとホワイトアッシュの中間とも言える特性を持っています。メイプル主にカナダで自生しています。ホワイトアッシュよりもしなり、アオダモよりも飛距離を出すことができます。衝撃に強いのでボールが当たった時に折れにくいです。
MLBの伝説とも言える名選手バリー・ボンズ氏、メジャーリーグ時代の松井秀喜氏と福留孝介選手、そして東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手が主な使い手です。
(5)木製バットは管理が大変…!
今後、木製バットを購入する際は管理に細心の注意を払ってください。バットを使い終わったら放置したりせずに汚れをとって保管してください。金属バットと違い雨に濡れたり、湿度の高い所に置いておくと変形してしまいいます。打者によっては微妙な変化によって成績を落としてしまう場合があります。
イチロー選手は自身が使うバットを厳重に保管しています。除湿剤を備えたバットケースで保管し、遠征先にも持ち込みます。バットケースの中に保管されているものから、その日に最も手に馴染む一本を試合に使う徹底ぶりです。
本記事が自身にあった素材を選ぶ助けになれば幸いです。